「当機はこれよりノートシア国際空港着陸のため下降体制に・・・・」
俺が生まれるときも日本に帰ってこない父さんに何を思ったのかは知らないけど、母さんは俺をじーちゃんに預け行方不明になった。それから16年ちょっとじーちゃんの家で育った。小さい頃からじーちゃんの道場の手伝いが当たり前の生活で10代の幸せもつかめないまま半分以上過ぎた。そんな俺にやってきた幸せだったけど、じーちゃんの一言で終わった。じーちゃんもばーちゃんも高齢なんだ、「最後の夢」とか言われたら叶えてあげたい。ずっと育ててもらったわけだしな。
俺の青春。幸せ時間・・・